ツール比較レポート

Zoho CRMSATORI は、
そもそも「役割」が違います。

DEECH様の「CRMとして機能させられていない」という課題を起点に、両ツールの立ち位置・機能・費用を整理しました。ご判断の材料としてご活用ください。

2026年7月24日 DEECH 佐藤様 株式会社ピースフラットシステム 片川
結論

比較する前に、位置づけの整理を

「Zoho か SATORI か」という二者択一ではありません。SATORI はマーケティング(集客・育成)の道具Zoho は顧客管理・営業(CRM/SFA)の基盤です。貴社が今お困りの「CRMが機能していない」を解くのは Zoho 側の領域です。

CRM / SFA 統合基盤

Zoho CRM

顧客管理の「本体」になれる
  • 顧客・商談・活動履歴を一元管理(=今の課題の解)
  • メール配信・スコアリング等の基本マーケ機能を内包
  • 初期費用なし・月額1,760円/人〜と低コスト
  • 匿名リード育成の深さは専用MAに一歩譲る
マーケティングオートメーション(MA)

SATORI

集客・見込み育成に特化
  • 匿名の見込み客へのアプローチが強み(国産MA)
  • CRM/SFA(顧客・商談管理)の役割は担わない
  • 初期30万円+月額14.8万円〜と固定費が重い
  • 解約ご検討中=この土台がなくなる前提
要点: SATORI を解約されると「マーケの土台」が空きます。一方でずっと不在だった「CRM/SFA の本体」を Zoho で埋めると、ツールを増やすのではなく、むしろ集約できます。連携を強化したくない(=リプレイスコストを抑えたい)という貴社のご方針とも噛み合います。
現状 → 導入後

1システム構成の Before / After

満足されている kintone(請求・承認・会計連携)はそのまま。変わるのは「顧客の起点」の部分だけです。

現状

SATORI集客・見込み育成(MA)
顧客・商談の管理ここが不在=CRMが機能していない
kintone請求書・承認フロー満足
会計ソフト請求データ連携(AIで突合)満足

導入後

Zoho CRM顧客・商談・活動を一元管理 + 基本マーケ機能
(SATORIの役割を吸収)メール配信・スコアリングはCRM内で完結
kintone請求書・承認フロー現状維持
会計ソフト請求データ連携現状維持
機能比較

2役割ごとの対応範囲

◎=中核機能/◯=標準対応/△=限定的・別製品/×=対象外。ハイライト行が、貴社の課題に直結する項目です。

機能領域Zoho CRMSATORI
顧客管理(CRM) 顧客マスター・履歴の一元管理 ×MA用の名寄せのみ/管理基盤ではない
営業支援(SFA)
商談・案件・予実
商談ステージ・売上予測・活動記録 ×非対応
匿名リードへの接客 別製品(Marketing Automation / SalesIQ)で対応 ▶ 詳細は4章 SATORI最大の強み
メール配信・シナリオ ワークフロー/ジャーニーで自動化 MA中核機能
スコアリング・行動履歴 Webフォーム連携で対応 Web行動の可視化が得意
AIによる支援 Zia(見込み予測・要約)※上位プラン 限定的
kintone / 会計ソフトとの併存 役割が重ならず共存しやすい 共存は可
拡張性(周辺業務) Zoho群でヘルプデスク等へ横展開可 マーケ領域中心
SATORI は「悪いツール」ではなく、役割が違うだけです。集客・匿名リード育成に本腰を入れる局面では優れた選択肢です。ただし今の貴社課題は「顧客・商談を管理する土台がない」ことで、これは MA の守備範囲外。まず CRM/SFA の本体を据えるのが順序として自然です。
費用

3費用の比較

Zoho は「使う人数ぶんだけ」の従量。SATORI は機能に対する固定費型です。同じ「月額」でも構造が異なります。

Zoho CRM(1ユーザー/月・年間契約)
無料プラン(3ユーザーまで)¥0
スタンダード¥1,760
プロフェッショナル¥3,260
エンタープライズ(AI/Zia)¥5,660
アルティメット¥7,360
初期費用なし/15日間の無料トライアルあり。多くの中小企業はプロフェッショナル帯で十分カバーできます。
SATORI(税別)
初期費用¥300,000
月額(基本ライセンス)¥148,000〜
ユーザー数による変動なし(定額)
人数に依らない定額型。機能はMAに特化。CRM/SFAの役割は別途必要になります。
※公開情報に基づく参考値。実際は要問い合わせ。

参考:10名で CRM を運用した場合(Zoho プロフェッショナル)

約 ¥32,600 / 月(¥3,260 × 10名・初期費用なし)

SATORIの月額固定費(14.8万円〜)と比べても、CRM/SFAの本体を新設しながら費用は大きく抑えられます。まず無料の3ユーザーから検証を始めることも可能です。

技術確認

4「MA機能はZohoで足りるのか」への回答

「Zoho CRM だけでは現在お使いのMA機能が弱いのではないか、別ツールの契約か Zoho One(Zohoツールのまとめプラン)が必要になるのではないか」というご懸念について、Zoho構築の実務観点から公式仕様をもとに確認いたしました。

いただいたご懸念

Zoho CRM だけだと、現在使用しているMA機能は弱いかもしれない。他のツールの契約か、Zoho One(Zohoツールまとめプラン)が必要になるかもしれない。

結論:Zoho One の契約は、現時点では必要ありません。Zoho CRM に「Zoho Marketing Automation」を単体で足す構成で、SATORIが担っていたMA機能はカバーできます。匿名訪問者の追跡についても、Zoho SalesIQ の無料枠から検証を始められます。この組み合わせでも、10名運用で月額3万円台に収まります。

匿名リードの追跡は担保できる

Zoho Marketing Automation の訪問者追跡と、Zoho SalesIQ のWeb訪問者追跡で対応します。SalesIQ は無料プランでも月5,000人まで追跡できるため、費用をかけずに「SATORIで見えていたものが見えるか」を先に検証できます。

スコアリング・シナリオは標準機能

連絡先のスコアリングは Marketing Automation の全プランで利用できます。ジャーニービルダー(シナリオ設計)とテンプレートも最下位のスタンダードプランに含まれるため、上位プランが前提にはなりません。

Zoho One は「広く使う」段階の選択肢

Zoho One は45以上のアプリを全社で幅広く使う場合に有利なプランです。CRMとMAを中心に据える今回の構成では、必要な製品を単体で足すほうが安く済みます。利用範囲が広がった段階で切り替えをご検討いただく形が合理的です。

組み合わせた場合の月額(10名運用の想定)

構成プラン月額
Zoho CRM
顧客・商談管理の本体
プロフェッショナル ¥3,260 × 10名 ¥32,600
Zoho Marketing Automation
SATORIが担っていた役割
スタンダード(連絡先1,000件・ユーザー10名まで) 約 ¥1,710
Zoho SalesIQ
匿名訪問者の追跡
無料プラン(訪問者5,000人/月・2オペレーター) ¥0
合計 Zoho One を契約せず、CRM+MAを揃えた場合 約 ¥34,310
(現状)SATORI 基本ライセンス(人数に依らない定額) ¥148,000〜
(参考)Zoho One 全従業員プラン 約¥4,440 × 10名 約 ¥44,400
移行時に確定させたい2点:①現在SATORIでお使いのフォーム・シナリオ・スコアリング設定・ハウスリストのうち、どこまで引き継ぐか(設定そのものは手作業での作り直しが基本となります)。②顧客マスターを kintone と Zoho のどちらに置くか。この2点が決まれば、移行の作業量と期間を具体的にお示しできます。

※料金はいずれも公開情報に基づく参考値です(税別・年間払い)。Zoho Marketing Automation は連絡先数、Zoho SalesIQ はオペレーター数により変動します。正式なお見積りは構成の確定後にご提示いたします。

貴社にとっての意味

5Zoho が貴社の方針に合う3つの理由

連携を増やさず「集約」できる

顧客・商談・メール施策を1つに寄せられるため、システム間連携そのものを減らせます。「連携強化=リプレイスコスト」という懸念に真正面から合致します。

満足領域はそのまま

kintone(請求・承認)と会計ソフトの業務フローは一切触りません。工数削減できている部分を壊さず、不在だったCRMだけを足します。

小さく始めて広げられる

無料3ユーザー/低単価から着手し、必要に応じてAI(Zia)や周辺業務へ拡張。デザインフェーズ・カットオーバーの時間軸に合わせて段階導入できます。

進め方

6カットオーバー(10月末〜11月)に向けた道筋

1
〜8月
要件の確定

顧客マスター項目・商談ステージ・必要な帳票を洗い出し

2
9月
無料枠で検証

3ユーザーで実データを試し、運用イメージを固める

3
10月
本設定・移行

データ移行・権限設計・kintone/会計との併存確認

4
10月末〜11月
カットオーバー

本番運用開始・SATORI解約後の受け皿を確立

まずは貴社の顧客マスター項目と商談の流れを1時間ほど拝見できれば、Zoho上でどう組めるかを具体的にお示しできます。無料枠での検証環境の用意も含め、次回お打ち合わせでご提案いたします。